アルコールを飲むと、ニキビ跡が浮き出るのはなぜ?

ニキビ跡
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お酒(アルコール)を飲むと、普段は目だたないニキビ跡が、赤く浮き上がって見えることがあります。これは、どういったメカニズムによるものなのでしょうか?

お酒を飲むと、ニキビ跡が浮き出るのはなぜ?【赤ら顔と同じメカニズムです】

お酒を飲むと、赤ら顔になる人がいます。傷痕やニキビ跡が赤く浮き出るのも、基本的には同じ理由です。

肝臓内のアルコール分解のメカニズム

口から摂取されたアルコールは、胃から20%、小腸から80%から吸収され、大部分は肝臓に到達します。肝臓内では、アルコールは次のような順番をたどって、分解されます。

① アルコール脱水素酵素(ADH)やミクロゾームエタノール酸化系(MEOS)に分解され、アセトアルデヒドという成分になる。

② アセトアルデヒドは、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)のはたらきにより、酢酸(さくさん)へ分解される。

③ 酢酸は血液によって全身へ運ばれ、二酸化炭素に分解される。

④ 汗や尿として、体外へ排出される。

お酒を飲むと、ニキビ跡が赤くなるのはなぜ?

血液中のアセトアルデヒド濃度が高くなると、毛細血管が拡張します。このため、顔周りの皮膚がうすい人は赤くなりやすいのです。

では、その中でもニキビ跡や傷痕が目立って見える理由は?

昔の傷痕やニキビ跡は、毛穴が開いた状態です。皮膚がゆるんでいるので、皮膚の下の血管が見えやすくなっています。そのため、皮膚が伸び切った部分だけ浮き出たように赤みが目立ってしまうのです。

とくに、鼻や頬は毛細血管が集中している場所です。この部分にニキビ跡があると、より目立ちやすくなります。

ニキビ跡の赤みを目立たせないためには、改善できることは?

アルコール、香辛料、コーヒーなど、刺激物を控える

毛細血管は血管全体の99%を占め、カラダのすみずみまで栄養素や酸素を送り届ける役割があります。皮膚にじゅうぶんな酸素と栄養素が行き渡らなければ、シミやシワの原因となります。ですので、本来は血流UPは、アンチエイジングの観点からも良いことです。

お酒やコーヒーが血行を良くする、と聞いたことがある方もいるでしょう。

ところが、お酒や香辛料・コーヒーなどの刺激物は、過度に摂取すると血管が拡張しすぎて、赤みが浮き出てしまいます。

 

また、これらの刺激物は腸に負担をかけます。腸内環境が乱れると悪玉菌が増え、老廃物がたまりやすくなってしまいます。これが、肌荒れにつながるのです。

やはり、ニキビ・ニキビ跡治療のためには、アルコール・コーヒー・辛いものは控えめにすべきなのです。

アルコール入り化粧水はやめる

アルコールには、成分を溶かす性質があります。このため、水や油に溶けにくい色素・香料を化粧品に混ぜたいときに使用されます。エタノールには、次のような性質があります。

  • 揮発性(きはつせい)があり、蒸発するときに熱を奪う ⇨ 乾燥しやすい
  • 敏感な人は、赤みやかゆみにつながる

お酒を飲んで、ニキビやニキビ跡に赤みが出る人は、アルコール過敏の可能性があります。なるべく、エタノールの配合量が多い化粧品は避けたほうが良いでしょう。

エタノールは、化粧品ではエチルアルコールという成分名で配合されています。

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