ニキビ跡に肌断食は効果なし?3カ月試した結果は?

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わたしは10年ほどニキビ跡に悩まされ、「効く」という口コミを聞いては、さまざまなニキビ化粧品を試してきました。

わたしが試した美容法の一つが、『肌断食』です。この記事では、3カ月この方法を試した体験談と、わたしが考えるニキビ跡改善の手段についてお伝えします。

肌断食とは?

肌断食』(はだだんじき)とは極力スキンケアをせず、人間がもともと持っている皮膚のバリア機能を生かし、肌荒れを防ぐ美容法のことです。

肌断食のやりかた

「メイクやスキンケアが肌にダメージを与えている」という考え方のもと、

  1. 洗顔はぬるま湯だけ。洗顔フォームは使わない。
  2. 洗顔後も、何もつけない。乾燥が気になった場合のみ、ワセリンを塗る。

  3. 肌断食中は、ノーメイク。

というやり方が基本となります。

ただ、頻度はさまざまで、初めのうちは夜だけ週末だけという“プチ肌断食”をすすめる人もいます。結果が出るのもまちまちで、スキンケアに依存してきた期間が長い人ほど効果を感じるのに時間がかかります。

肌断食は、石鹸や化粧水に頼らない方法

わたし自身、長いあいだ洗顔フォームや化粧水など、ニキビ化粧品に頼ってきました。ニキビ化粧品には多くの場合、合成界面活性剤(ごうせい かいめんかっせいざい)という強すぎる洗浄成分が含まれています。

ニキビ化粧品を使う=界面活性剤で肌のバリア機能を弱めてしまう

肌断食は、ニキビ化粧品を使わず、もともと持っていた皮膚のバリア機能を取り戻そう、という美容法です。

ニキビ跡に効果なし? 3カ月試した結果は?

『肌断食』を実践する前の、わたしの肌の状態は次の通り。

  • 肌質は混合肌。(乾燥しやすいのに、すぐに脂ぎってしまう厄介な肌)
  • 新しいニキビは、ほとんどない。
  • 茶色っぽい色素沈着型のニキビ跡、凹凸型のニキビ跡が点々とある。
  • 始めたのは3月の上旬。(空気が乾燥しやすい冬が終わってから、試した)

肌断食1カ月目・・・テカリが少なくなる

洗顔は、1日2回。ぬるま湯洗顔のみ。洗顔後は、なにもつけず放ったらかし。

皮脂が浮き出て、顔がテカることがずいぶん減ってきた印象。

もともとが、グータラな性格。面倒なスキンケアをせずに肌が良くなるなら、こんなラッキーなことはない、と思っていました。

肌断食2カ月目・・・肌が白い粉をふく

洗顔は、1日2回。日によっては、外出後の1回だけの時も。ぬるま湯洗顔のみ。

洗顔後は、何もつけず。乾燥がひどい場合のみ、ワセリンを塗ります。

皮脂量が抑えられテカリが少なくなり、肌の状態がよい時もありました。

その反面、こめかみや頬のあたりもカサカサになる時も。白い角栓も、目立つようになります。大丈夫なのか、コレ?

肌断食3カ月目・・・新しいぽつぽつニキビができるように

洗顔後は、何もつけず。

洗顔は、1日1回。ぬるま湯洗顔のみ

肌の乾燥はひどくなる一方。ニキビ跡は、どす黒く変色してきます。加えて、おでこやこめかみに新しいニキビができるようになります。

買い物に出かける度に、まわりから引かれる始末・・・あまりの汚肌となってしまったので、ここで断念!

 

※追記

わたしのように、ネットで拾った知識だけで肌断食を実践すると、かなりの確率で失敗します。

もし試すなら、提唱者である宇津木龍一 氏の本『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』を読んでからにして下さい。メカニズムをよく知らないまま試すのと、要点を知ったうえで試すのは効果が変わってきます。

合わないのはどんな人?【肌断食には向き不向きがあるのでは?】

わたしの場合、新しいニキビができ始めたので、『肌断食』を断念しました。というのも、すでにニキビ跡が目立つ肌だと、新しいニキビを治すのにも時間がかかるからです。

肌本来のバリア機能を取り戻すという『肌断食』の考え方自体は、間違ってはいません。そこまで肌が傷んでない人ならば、肌断食によって好転する可能性もあります。

 

ただし、お肌のバリア機能が極端に低下している人は、放ったらかしは逆効果ではないでしょうか?

  • 洗顔フォームでよぶんな皮脂を落としてあげる(洗浄成分が強すぎるものは使わない)。
  • 化粧水で保湿してあげる(あくまでつけ過ぎない程度に)。

こういった補助をしてあげないと、肌のうるおいを維持できなくなっているのです。

ニキビ跡の改善には、内と外、両面からのケアが大事!

肌断食するより、外側の水分を補うために化粧水

ニキビ跡をセルフケアで改善してゆくには、弱まったお肌のバリア機能を回復させる必要があります。

そのためには、 ターンオーバー(肌細胞の入れ替わり)を待つ必要があります。 このとき、

  1. じゅうぶんに新しい肌細胞を育てておくこと、
  2. 新たな肌トラブルを生まないようにする

必要があります。

① 食生活の見直しで、内側からのケア

新しい肌細胞のもとになるのが、たんぱく質(豚肉・納豆・卵など)です。特に、たんぱく質とビタミンC(緑黄色野菜など)が結びつくと、コラーゲンを生成し、 肌の弾力・ツヤ・ハリを取り戻す助けとなります。

また、甘いもの(特に白砂糖)を控えます。

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② 化粧水で、外側からのケア

ニキビ跡の改善をいちばん難しくするのが、乾燥です。

人間のカラダには、もともと乾燥を防ぐメカニズムがあります。それが、角質層(いちばん外側の皮脂膜)です。皮脂はあり過ぎすると問題ですが、ちょうどよい量ならばうるおいを保ってくれます。

皮脂は、お肌の奥にある皮脂腺から分泌され、表面まで浮き上がってきます。これが汗と混じり合い、水分と油分の薄いベールとなって、うるおいを保ってくれるのです。

 

ところが、酷いニキビ跡があると、真皮(肌の奥)と表皮(肌の外側)のあいだに角質がたまります。この角質は皮脂をブロックし、表面まで上がってくるのをジャマしてしまいます。

自力では肌表面の乾燥を防ぐのが難しいので、化粧水で水分を補ってやります。

ただし、化粧水はつけ過ぎると逆に乾燥の原因となります。水は蒸発するときに水分を奪ってゆくからです。

そこで、乾燥をふせぐ“最低限度の化粧水”だけ付けるようにします。こうすることで、なるべく自力で保湿できるように角質層を育ててあげるのです。

まとめ

“肌本来のバリア機能を生かす”という、肌断食の理論はすばらしい。しかし、あまりにもニキビ化粧品に依存してきた人が試すと、失敗する可能性があります。

自力で保湿できないほど、皮膚のバリア機能がぼろぼろになっているからです。

  • 洗浄成分のやさしい洗顔フォームを使う。
  • 表皮に少しだけ化粧水をつける。

など、まずは最低限の補助をしてあげる。何もかも放ったらかしにするのではなく、肌のようすを見ながらニキビ化粧品への依存度を下げてゆくのが理想的でしょう。

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