そうだったのか!ストレスも大人ニキビの原因に?解消法は?

ニキビ(尋常性ざそう)
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ニキビ(尋常性ざそう)
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ニキビができるのは、思春期だけではありません。20代・30代になってからできる『大人ニキビ』には、思春期の頃とは別の原因も関わってきます。そのひとつが、ストレスです。

この記事では、ストレスが肌荒れを起こすメカニズムを説明し、解消法をご紹介したいと思います。

ストレスが、大人ニキビの原因となる

思春期ニキビと大人ニキビの違い

10代の頃に多くみられる、『思春期ニキビ』。おもな原因は、ホルモンバランスの乱れです。活発に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、炎症を起こしてしまうのです。

いわゆるTゾーン(おでこや鼻)にできやすいのが特徴です。

これに対して、20代・30代を過ぎてからできる『大人ニキビ』は、Uゾーン(口の周りや、あご)に出現します。さまざまな要因が考えられます。

  • 乾燥(皮脂を取りすぎてしまい、保湿がじゅうぶんでない)
  • ホルモンバランスの変化(生理前になると女性ホルモン増え、皮脂の分泌も活発に)
  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足
  • 飲酒や喫煙
  • ストレス

実際には、複数の要因が影響しあって大人ニキビの原因となります。ここでは、ストレスについて詳しく取り上げます。

ストレスがニキビの原因となるメカニズム

脳のまん中あたりに、視床下部という場所があります。さまざまなホルモンを分泌して、生きるために体をコントロールする脳の司令塔です。この視床下部のすぐ近くに、人間の感情をコントロールする扁桃体(へんとうたい)と呼ばれる部位があります。

たとえば、恐怖を感じたとき。

① 扁桃体から、「恐怖に対処せよ」という命令が、視床下部に伝えられる。

② 指令は副腎(ふくじん)に伝わり、アドレナリンなどのストレスホルモンが分泌される。

③ 分泌されたホルモンは血流をとおして、心臓や血管など、全身に行きわたる。

④ 心臓では心拍数が上がり、血管では血圧が上昇する。

カラダがストレスに瞬間的に反応することで、私たちは身の危険を察知し、命を守ることができます。ところが、このストレス反応はお肌には悪影響を与えることもあります。

男性ホルモンの分泌で、角質が詰まりやすくなる

ストレスによる緊張に対処するため、体内ではアンドロゲンという男性ホルモンが増加します。すると、皮脂がたくさん分泌され、角質が硬くなったり毛穴が詰まったりします。

(⇦ 男性だけでなく、女性も分泌されます)

交感神経が優位となり、皮膚のターンオーバーを乱す

私たちの体内では、消化・呼吸などの活動を調整するため、自律神経が24時間はたらいています。これには、緊張や不安を感じたときに作用する交感神経と、リラックスするときに作用する副交感神経の2種類があります。

両者がバランスよくはたらいていると、私たちの健康は維持されます。ところが、ストレスによって交感神経系が優勢な状態がつづくと、お肌には弊害となります。

まず、緊張状態がずっと続くことにより、眠れなくなります。お肌のターンオーバーは、ノンレム睡眠(深い眠り)のときに行われますので、睡眠不足はターンオーバーの乱れにつながります。

また、交感神経は腸のはたらきを抑えてしまいます。すると、老廃物をうまく排出できず、善玉菌より悪玉菌が多い状態となってしまいます。こうなるとバリア機能が弱まり、お肌が荒れる原因となるのです。

対ニキビ ストレス解消法!

ストレスニキビを減らすための愛情ホルモン

わたし自身、大人ニキビに苦しみ、エステサロンや皮膚科に通っていた時によく言われました。

先生「ストレスは良くないから、ためこまないようにね」

わたし「(そもそも、ニキビがあること自体、ストレスなんですけど・・・)」

何度もツッコミたくなった覚えがあります。

ストレス解消法については、エステティシャンの方もお医者さんも、明確な答えを持っていませんでした。そこで、わたし自身が調べたり実践した上で、効果のあったストレス対処法をご紹介します。

ストレスをためこまない方法(物理的アプローチ)

ニキビやニキビ跡があると、「このまま治らないのではないか?」などとず~っと考えてしまいます。つらいですよね。私もそうでした。夢の中でも、人目を気にしていた程です。

これでは、常にストレスにさらされている事になり、お肌のバリア機能もはたらいてくれません。なるべく、ニキビのことを考えないで済むような工夫が必要です。

鏡はなるべく見るな!

ニキビ肌は、すぐには治りません。規則正しい食生活、お肌に良いケアを続けていても、数カ月・数年かけて少しずつ改善されてゆくものです。1時間おきに鏡を見ても、目に見えた変化などありません。鏡は見ないほうが、余計なストレスをかけずに済むのです。

そのためには、髪を短くすること。短髪にすれば、髪の乱れを気にしなくても済みます。鏡をみる回数も自然と減ります、

外出時は、マスクを着用する

ニキビ肌を他人から見られるのも、ストレスですよね。幸い、近年はマスクもファッションの一部と見なされるようになってきました。これを利用しない手はありません。マスクをかければ、ニキビ顔を人目にさらされるストレスから解放されます。

おすすめなのが、ユニ・チャームの『超快適マスク』です。立体型のフィット構造になっていて、触れる面積が少ないのがポイント。また、耳ひもが痛くないのが素晴らしいマスクです。

ストレスを解消する方法(精神的アプローチ)

『ストレス解消』と聞いて、どんな方法をイメージするでしょうか? 音楽を聴く、運動をする、お酒を飲む・・・いろいろ挙げられます。

『ストレスがニキビの原因となるメカニズム』の項目でご紹介したように、ストレスには副腎(ふくじん)から分泌されるホルモンが関係しています。

ストレスを解消してくれるのも、ホルモンなのです。「βエンドルフィン」「ドーパミン」「セロトニン」など、爽快感や幸福感をもたらすホルモンの中でも、特に注目したいのが『オキシトシン』です。

「愛情ホルモン」、オキシトシン

『オキシトシン』とは女性の出産時や子育てのときに分泌されるホルモンで、「幸せホルモン」「抱擁のホルモン」とも呼ばれています。

オキシトシンは人と人とのふれ合いやボディタッチでも分泌され、ストレスを和らげてくれることが近年の研究でわかってきました。オキシトシンが分泌されると、

  • 美肌
  • ストレスの軽減
  • 他人との距離感を縮める
  • 心肺機能を高める

といったように、カラダの自己治癒力を高めてくれます。

ただし、オキシトシンを分泌するには他者との信頼関係が関わってきます。

① パートナーや恋人がいる場合・・・見つめ合う。スキンシップをとる。

② 家族や友だちがいる場合・・・家族だんらん。友だちとおしゃべりする。

ただ、ニキビやニキビ跡に苦しむ人の中には、他人と距離を縮めるのが難しく、孤独な人もいるかもしれません。

③ 恋人も友達もいない場合・・・映画やドラマをみて感動する。ペットとスキンシップをとる。

買い物をするときに、コンビニの店員さんにお礼を言う。見知らぬ人に、道をゆずってあげる・・・直接的なふれ合いが難しくても、人間らしい感情を表に出すことが「幸せホルモン」の分泌につながります。

ニキビがあると、どうしても人と接するのが億劫になります。でも、だからこそ積極的に話しかけて他人とコミュニケーションを取るように心がけたほうが良いです。心の持ちようを変えるだけで、周りの世界は変わって見えてきます。

入浴でも、オキシトシンが分泌される

幸せな気持ちを感じたときに分泌される、オキシトシン。実は、アロマテラピーで良い香りをかいだり、入浴でリラックスしたときにも分泌されます。

ぬるま湯で15分ほど半身浴をすれば、ストレスを和らげるだけでなく、適度に老廃物を排出することもできます。ただ、入浴後には顔をすすぎ、老廃物を落としておきましょう。

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