「吹き出物」は何歳から?「ニキビ」との違いは何?

吹き出物は何歳から?ニキビとの違いは何? ニキビ

おでこや頬、口周りやあごなど、顔の毛穴にできる小さなできものの事を「ニキビ」や「吹き出物」と呼びます。ところで、「ニキビ」と「吹き出物」。両者に意味の違いはあるのでしょうか? また、何歳からできるものを「吹き出物」と呼ぶのでしょうか?

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「吹き出物」と「ニキビ」の違いは何?

正式名称は、「尋常性挫創」(じんじょうせいざそう)

まず、「吹き出物」「ニキビ」も正式な皮膚の病気をさす言葉ではありません。どちらも、「尋常性挫創」(じんじょうせいざそう)という皮膚疾患の俗称です。

【尋常性】とは、“普通に、ありふれている”という意味で、皮膚の病名によく使われる言葉です。たとえば、「尋常性乾癬」(じんじょうせいかんせん)と言えば、皮膚が紅くなったりフケのようにはがれ落ちる症状を指します。「尋常性白斑」(じんじょうせいはくはん)という皮膚の一部が白くなってしまう病気もあります。

【挫創】(ざそう)とは、(転んだり打ち付けたりして)皮膚が損傷し、傷口がひらいた状態を指します。

10代にできるのが「ニキビ」で、それ以外が「吹き出物」?

ウィキペディアで「吹き出物」と「ニキビ」の違いについて調べると、このように記述されています。

一般的に青少年の顔面に生じる皮膚病を「にきび」と呼び、それ以外は「吹き出物」とすることが多い。

「そうかな?」

思春期の頃からニキビに苦しみ、本でこの疾患のことを調べたり、エステや皮膚科に通ってきた立場からすると、言葉のニュアンスが違う気がします。そこで、手持ちの辞書『三省堂 国語辞典』で調べてみます。

  • 吹き出物・・・小さなあわ粒のようなできもの
  • ニキビ・・・顔の毛穴などにできる、小さなできもの。青年期の男女に多い

と、載っていました。皮膚にできる小さなできもの全般を「吹き出物」と呼び、その中でも特に青年期にできる一部のできものを「ニキビ」と呼ぶ。皮脂が大量に発生し、それが毛穴に詰まってできるのが「ニキビ」ですが、別の原因でできたものは青年期でも「吹き出物」と呼ぶ。こちらのほうが、言葉の定義としてはしっくりきます。

にきび<<<吹き出物

英語でも、吹き出物を【breakout】、ニキビを【acne】のように使い分けています。青年期は、顔に常在しているアクネ菌が繁殖して毛詰まりを起こしやすいからです。

何歳からが「吹き出物」?薬や化粧品を探す時は、こう使い分けよう!

「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」と「吹き出物」との違いとは?

何歳からが「ニキビ」で、何歳からが「吹き出物」というような分け方はしません。一般的には、顔にできものができるようになるのは、15歳ごろ。女の子の場合、早い子で10歳ごろとなります。また、20代になって初めてできる人もいます。

ただ、化粧品メーカーのホームページや情報サイトを調べていると、顔のできものの事をおおまかに3つの言葉で言い表しています。「思春期ニキビ」「大人ニキビ」「吹き出物」の3つです。厳密に違いが定義されているわけではありませんが、薬やニキビ化粧品を探すとき、お悩みについて調べるときは以下のように使い分けると、情報を得やすくなります。

思春期ニキビ・・・10代

思春期には、男性ホルモン「アンドロゲン」が増え、皮脂が大量に発生します。顔にはニキビ菌(アクネ菌)という細菌が存在していますが、この菌は皮脂が大好物! 皮脂をエサにしてニキビ菌(アクネ菌)が繁殖して、毛穴が詰まってしまします。このように、中学生や高校生など10代の頃に、皮脂の過剰分泌によってできるのが「思春期ニキビ」です。

「思春期ニキビ」は顔の全体にできますが、特に「Tゾーン」(おでこや鼻周り)に多くできます。「思春期ニキビ」は、男性ホルモンが落ちつく20代頃になると自然と収まってゆきます。

ニキビは進行度合いによっても、名目上の呼び方があります。下記のページでご紹介しています。

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私は10代の頃にスキンケアを間違え、大人になってからニキビ跡に苦しみました。その経験から言わせてもらえば、顔を洗い過ぎたり、ニキビを潰したりしないこと。極端なことを言えば、何もしないほうが良いぐらいです。洗顔フォームや石鹸を使い過ぎると、肌が本来もっているバリア機能がどんどん弱まってゆくからです。鏡を見ないようにして、顔を触らないようにし、思春期が過ぎるのを待つことが大事です。

大人ニキビ・・・20代~30代

これに対して、20代以降にできるニキビが「大人ニキビ」です。原因は多岐にわたり、

  • 不規則な生活
  • 寝不足
  • 飲酒や喫煙
  • ストレス
  • 間違ったスキンケア、合わない化粧品

これらの要素がさまざまに重なって、肌のターンオーバー(=肌細胞が入れ替わるサイクル)が乱れ、古い角質がたまって毛穴に詰まるのが原因です。「大人ニキビ」は「Uゾーン」(あごや口周り)によくできます。この箇所は、顔の中でも皮脂が少ない部分。皮脂が少なすぎると乾燥してしまい、危険を察知したカラダはさかんに皮脂を分泌しようとします。

「思春期ニキビ」とは逆に、皮脂が少なすぎることがニキビの原因。洗顔後やひげそり後にあごや口周りを化粧水などで保湿すると、「大人ニキビ」ができにくくなります。

また、「大人ニキビ」は首やデコルテ(鎖骨周り)にもできます。この場合、シャンプーや洗顔フォームのすすぎ残しが原因となることが多いです。

吹き出物・・・40代~50代

実をいうと、「大人ニキビ」も「吹き出物」も言葉の使われ方としては、ほぼ同じ。原因が多岐にわたり、「Uゾーン」にできるのも一緒です。ただし、40代・50代の方が“顔のできもの”を調べたいとき、薬や化粧品について探したいときは「吹き出物」で検索したほうが情報を得やすいと思います。

「大人ニキビ」で検索をかけると、表示されるのは20~30代の女性向けのスキンケアに関する情報ばかり。もっとも購買意欲が高い層だけに、化粧品メーカーや製薬メーカーがこの年齢層をターゲットにしたサイトを作成しているからです。

また、特に女性の場合は、40代・50代になるとホルモンバランスが崩れてゆきます。卵巣機能が徐々に衰えてゆき、女性ホルモン(=エストロゲン)が急激に減ってゆきます。子宮や卵巣の機能が低下すると、ここと末梢神経でつながっている【口周り、あご、首周り】に肌荒れが表れやすくなります。

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40代・50代の吹き出物を防ぐには、あごや口周りの保湿に加え、動物性たんぱく質(=新しい肌細胞のもと)や大豆食品(=エストロゲンと似た化学構造)などを積極的に食べるようにするとよいでしょう。