糖質制限でニキビが増える?肌荒れの意外なメカニズムとは?

糖質制限でニキビが増える?肌荒れの意外なメカニズムとは?ダイエット

2017年の12月。女優の中村アンさんのインスタグラムが、大きな反響を呼びました。長年ニキビに悩まされていた中村さんが甘い物を控えたところ、過去最高に肌の調子が安定したというものでした。

ダイエットでなく肌荒れを改善するために、糖質制限に取り組む人も多いでしょう。しかし、ご飯を抜くなど、まったく糖質を摂らないのは逆効果。むしろ、便秘や肌荒れの原因となります。

ニキビ改善? 糖質制限がすすめられるワケ

まず、糖質制限がニキビに良いとされる理論は、次の通りです。

糖質の高い食品を食べると、血糖値が急上昇! インスリンや男性ホルモンが増加して、皮脂の分泌をうながす。皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まってニキビの原因となる。糖質を制限すれば、皮脂の分泌を抑えることができる。

わたしもこの理屈を信じて、糖質制限を試みたことがあります。しかし、身体に変調をきたし、きっぱりやめました。

ダイエットばかりじゃない?糖質制限の危険性とは?ニキビを減らすために行なった行為が逆効果に
2019年11月放送の情報番組『あさイチ』で、糖質制限の怖さについて紹介されていました。わたし自身、糖質をおさえる生活を1年半ちかく続けた結果、明らかなカラダの変調を感じていました。やたら体が疲れやすくなったり、抜け毛が増えたりし...

 

失敗した理由は、2つの知識がなかったからです。

  1. 糖質は、脳や体を動かすために必要なエネルギーである
  2. 抜くべき糖質、摂取したほうがよい糖質がある

順番に説明してゆきます。

糖質制限でニキビが増える?肌荒れの意外なメカニズムとは?

糖質は、人間の脳やカラダを動かすエネルギー源です。車でたとえるなら、糖質は燃費のよいガソリン。不純物を生まない、安全な燃料なのです。

糖質が足りなくなった場合、人間のカラダは、タンパク質を代替エネルギーとして使います。

では、どこからタンパク質を持ってくるのか?

具体的には、筋肉(=タンパク質)を分解して、エネルギーを借りてきます。

でも、タンパク質には元々の役割があります。

筋肉や心臓などの臓器、皮膚髪の毛などを構成する成分なのです。それなのに、脳や体を動かすためにタンパク質を使ってしまったら・・・

 

栄養素は、生命維持に関わる場所へ優先的に送られます。

タンパク質はまず、心臓や筋肉の再生のために使われます。皮膚や髪の毛に栄養素を送るのは後回し。なぜなら、心臓や筋肉に比べたら重要度が低いからです。

つまり、糖質制限しすぎると・・・

⇨ 脳や体を動かすエネルギー(ブドウ糖)が足りなくなる!

⇨ 筋肉を分解して、タンパク質を代わりのエネルギー源にする

⇨ 筋肉や臓器を作るタンパク質が不足する

皮膚や髪の毛まで、栄養が行き渡らなくなる!!

⇨ 肌荒れや抜け毛になる!!

 

厚生労働省が2015年に出した「日本の食事摂取基準」によれば、1日の糖質摂取量の目安は、300g前後といわれています。

お茶碗1杯のご飯の糖質が、およそ55g。必要以上に甘いものを摂らなければ、3食ご飯を食べても問題ない量なのです。

抜くべき糖質は、ご飯より白砂糖!

抜くべき糖質はご飯より白砂糖

糖質にも種類があります。

結びついている糖の数によって、体内で消化するスピードが変わってくるのです。すぐに消化される糖質ほど、ニキビができやすくなります。

糖1個からできている単糖(=果物・はちみつなど)は吸収が早く、血糖値を上げやすくなります。糖2個からできている二糖類(=白砂糖など)もすぐに分解されるので、同様です。

血糖値を急激に上げる ⇨ インスリンが増加 ⇨ 皮脂腺を刺激 ⇨ 皮脂が分泌され、ニキビの原因に

 

単糖類や二糖類に比べて、血糖値が上がりにくいのが多糖類です。

これらは、たくさんの糖が結びついているので、分解するのに時間がかかります。このため、単糖類に比べれば血糖値の上りは緩やかになります。でんぷん(=ご飯やいも類)、オリゴ糖(=ゴボウや玉ネギ)が多糖類にあたります。

ご飯には、食物繊維も含まれています。食物繊維は腸のはたらきを良くしてくれ、ニキビの原因となる悪玉菌の発生を抑えてくれます。

また、水分の多い食品を摂れば、お肌の水分量も上がりやすくなります。お肌が乾燥しにくくなり、肌荒れも防げます。

ご飯の水分割合は60%。主食の中では、水分量・食物繊維・消化までのスピード、どれを取ってもバランスが良いのがご飯なのです。

 

つまり、健康の妨げとならないように痩せようと思うなら、むしろご飯を食べたほうが効率的なのです。

どうしてもご飯を食べることに抵抗があるなら、糖質を大幅にカットした「超・低糖質ライス」という商品もあります。

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なお、小麦粉はでんぷん(=多糖類)ですが、小麦粉の成分・グルテンは消化によくありません。粘膜にへばりついて、胃や腸を荒らしてしまう恐れがあるのです。

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まとめ

糖質を制限しすぎると、脳や体を動かすエネルギーを確保できなくなります。

代替エネルギーとしてタンパク質が使われると、お肌や髪の毛にまで栄養が行き渡らなくなり、吹き出物ができやすくなります。

ご飯は糖質のなかでも、消化に時間がかかる多糖類。水分量も多く、乾燥を防ぐ意味でも摂りたい食品です。

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