凸凹のニキビ跡に、ビタミンC誘導体の美容液は効きづらい?

ニキビ
acworksさんによる写真ACからの写真

最近は、ニキビ跡用の美容液やクリームも販売されるようになりました。高価なレーザー治療やピーリング治療に頼らず、セルフケアでニキビ跡を改善しようと考えている方には好ましい傾向です。

しかし、これらの美容液やクリーム、本当に効果があるのでしょうか? 10年以上ニキビ跡に悩まされたわたしは、さまざまなビタミンC誘導体の美容液を試しました。

結論から言えば、重度のニキビ跡であればあるほど、効果を実感しにくいです。その理由について、ご説明します。

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タイプ別ニキビ跡:皮膚のどこがダメージを受けているのか?

肌のどの部分がダメージを受けているかを把握することは、ニキビ跡を治療する際には大切です。というのも、それによって美容成分の届け方も変わってくるからです。

赤み・茶色いシミ・・・色素沈着型

赤いニキビや膿(うみ)ニキビなど炎症をともなうニキビができると、表皮の下の部分にあるメラノサイトが活発にはたらきます。ここからメラニンが生成され、細胞へのダメージを最小限にくい止めようとします。

もし、肌が正常な状態ならば役割を終えたメラニンは、表皮細胞の中で分解されます。ところが肌のターンオーバーが乱れているとメラニンは外へ排出できず、赤みやシミという形で残ってしまいます。これが、色素沈着タイプのニキビ跡です。

凸凹・アイスピック・・・クレーター型

炎症をともなうニキビがくり返しできると、皮膚の組織は損傷をうけ、表皮の下の真皮まで傷ついてしまいます。このとき真皮のコラーゲン繊維まで破壊されると、炎症が収まり皮膚組織が収縮したときに、表面が凹んだ状態となります。

これが、クレータータイプのニキビ跡です。

凸凹のニキビ跡に、美容液が効きづらい理由

症状の重いニキビ跡ほど、肌の奥の部分がダメージを受けていることがお分かりだと思います。色素沈着型ニキビ跡の改善が難しいのは、表皮の最下層にあるメラノサイトまで美容成分を届けるのが、困難だからです。

ましてや、凸凹タイプのニキビ跡は表皮のさらに下、真皮まで美容成分を届ける必要があります。

あーやんさんによるイラストACからのイラスト

化粧品を肌に浸透させることの難しさ

肌の表皮は、角質層・顆粒層・ 有棘層(ゆうきょくそう)などが地層のように積み重なっています。さらに各層は、何層ものうすい膜がつみ重なってできています。

(⇦ 角質層で、十数層といわれています)

こういった構造のおかげで、ウィルスや細菌がわたしたちのカラダに侵入することを防いでくれるのです。

もし、外界の物質がかんたんに肌に染みこむことができたら、大変なことになります。公共トイレの便座に座るのも怖いし、洗剤にさわるのも命がけです。

でも、ほとんどの物質は肌に侵入することはできません。幾重にも張られた肌のバリアが防いでいるからです。皮膚を通り抜けるには、条件が必要です。ひとつは、極端に分子が小さいこと。肌を通過できる目安は、分子量500。

これに対して、化粧品によく使われるヒアルロン酸は分子量100万。コラーゲンは10万程度。分子量が大きすぎて、本当にお肌に届いているかは疑問です。

近年は、原子の一部を入れ替えて、分子の量を1万以下に縮小した、低分子ヒアルロン酸というものもあります。従来のものより浸透度が高まっていますが、デメリットとして分解されやすく、効果を維持することが難しくなっています。

ニキビ跡に効果があると聞き、美容液やクリームを使用したものの、逆にニキビが増えた経験はありませんか? これらは、肌の外側に美容成分が留まってしまい、異物と判断されたために押し出された結果だと考えられます。

わたしも、これを好転反応(良くなる前の、一時的な悪化)とかん違いして、無理してクリームを使い続けてかえって症状を悪化させたことが何度もあります。

肌の奥まで浸透するには分子の小ささに加えて、もうひとつの条件があります。それが、脂溶性水溶性、2つの性質を備えていることです。

というのも、角質層は脂溶性のものを吸収しやすく、その下の層は水溶性のものを吸収しやすいからです。真皮まで成分を届けるには、特徴の違う2種類のバリアをくぐり抜ける必要があるのです。

ビタミンC誘導体の効果は?

分子量の小ささという点で、優れているのがビタミンCです。

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、抗酸化作用のある美肌成分です。抗酸化作用とは、カラダのサビを抑えるという意味。肌トラブルの元となる活性酸素のはたらきを抑えてくれるのです。

このビタミンCの分子量は、176.12。肌に浸透しやすい大きさです。しかし、ビタミンCは通常は水溶性です。

水溶性の物質は、角質層でブロックされてしまいます。特に、クレータータイプのニキビ跡の場合、角質が部分的にぶ厚くなっているので、より肌への浸透が難しくなります。

つまり、真皮層まで届けば効果を発揮する水溶性のビタミンCも、角質層より奥に侵入できないことになります。こうなると、最近よく耳にする『ビタミンC誘導体』ですが、水溶性ではそもそも美容成分が届いていないことになります。

そこで、本来は水溶性であるビタミンCに油分を加えた『脂溶性ビタミンC誘導体』というものがあります。真皮まで浸透しやすい性質がありますが、安定性がよくないという欠点があります。つまり、腐りやすいのです。

かつて私が使っていた『脂溶性ビタミンC誘導体』も、使用後はすぐに冷蔵庫にしまう必要がありました。こうした使い勝手の悪さが影響したのでしょうか、販売が終了してしまい、効果は実感できずじまいでした。

市販されているビタミンC誘導体の美容液は、たくさんあります。しかし、そのほとんどは水溶性か脂溶性、どちらか一方の性質しか備えておらず、わたしのような重度クレータータイプのニキビ跡には効果はありませんでした。

ビーグレンのCセラムなら、真皮に浸透する望みアリ?

唯一、改善が見られたのが、ビーグレンのCセラムでした。Cセラムは、「QuSome」という独自の技術を使っています。不安定なビタミCをカプセルで保護しながら、真皮まで届けようという画期的な技術です。

とはいっても重度のニキビ跡の場合、それでも真皮まで浸透しづらいのが実情です。そこで私の場合、ブースター化粧水で肌の浸透力を高めてから使用してみました。

ブースター化粧水(リプロスキン)+Cセラムの組み合わせです。リプロスキンは使用者のあいだでも、効果については賛否両論、両方の意見があります。

私も、リプロスキン単体で使い続けていたときは、効果を感じることはできませんでした。

でも、Cセラムと組み合わせて使うことで、わずかずつではありますが、凹凸部分への改善を感じています。

もちろん、肌質も関係しているので、この組み合わせが誰にでも効果があるとは思いません。ただ、何をやっても効果がなかったという人は、試してみる価値はあります。

肌質が変わるまでは、2~3か月かかると言われています。ただ、Cセラムは安い買い物ではないので、効果を感じるまで続けられない人もいるかと思います。

そこでオススメなのが、特に気になる2・3か所にだけ付ける、という使い方。こめかみ、頬などニキビ跡が気になる箇所にだけ付けて、様子を見ます。そうすれば、1本だけでも2~3か月持ちます。これで効果が表れたら、他の箇所にも範囲を広げてゆくのです。

まとめ

・凸凹型のニキビ跡は、美容成分を表皮のさらに下、真皮まで届ける必要がある。

・分子量500、水溶性・脂溶性ふたつの性質をもつ物質は少ない。

以上のことから、クレータータイプのニキビ跡には美容成分を外側から届けることは技術的に難しいことがわかります。

セルフケアで少しでも改善するには、タンパク質・野菜中心の食生活にして、足りないぶんをマルチビタミン、水素サプリで補うなど、内側からのケアが必要となります。

そのうえでビーグレンのCセラムで外側からケアをすると、少しずつですが改善が見こめます。