ニキビが顔全体に出来ていると、辛いですよね? いっこくも早く、ツルツルのお肌を取り戻したい・・・そう思って、顔を洗うときにゴシゴシこすってはいませんか?
ニキビができやすい肌質のかたは、正しい洗顔方法を身につけないと、一生悩まされる可能性があります。
ニキビ洗顔のポイントは、やり過ぎないこと
わたし自身、中高生の頃は思春期ニキビに悩まされました。当時は知識もなく、強い洗顔フォームを使ってゴシゴシ洗ったりしていました。
しかし、これは間違いでした。
お湯をサッと流すだけで、汚れのほとんどは落ちる!
大前提として、私たちが外出して顔についたチリやホコリは、サッとお湯洗いするだけで大部分が落ちます。ニキビのあるなしに関わらず、本来は石けんや洗顔フォームを使わなくともよいのです。もともと人間の肌には、バリア機能が備わっているのですから。
わたし達を外界の汚れから守り、肌にうるおいを与えてくれるもの・・・それは、肌のいちばん外側にある角質層です。
ニキビの原因となる皮脂だけを、いかに上手に落とすか?
皮脂腺から皮脂が分泌されると、毛の表面をおおうようにコーティングします。しかし、皮脂は時間が経つと腐って、過酸化脂質(かさんかぶっしつ)に変化します。
(⇦ 過酸化物質とは、何回も使ってドロドロになった天ぷら油のような油のこと)
腐った油分が残ったままだと、炎症を起こしてしまいます。
ここで、10代の頃にできる「思春期ニキビ」が発生するメカニズムを確認しましょう。
- ホルモンバランスの変化により、皮脂がよぶんに分泌(ぶんぴつ)される
- 皮脂が毛穴につまってしまう
皮脂を栄養分にしている『アクネ菌』が繁殖して、炎症をおこす
つまり、ニキビ肌の人は、この皮脂だけを落とす必要があるのです。
ところが、おおくのニキビ化粧品の場合、洗浄力が強すぎて、皮脂だけでなく外側の角質細胞まで落としてしまいます。
ニキビ肌は、外界からの刺激に敏感になっている状態
顔をゴシゴシこすること、手で顔をさわるだけでも、刺激となってしまいます。刺激を与えると、それは新しいニキビを発生させる原因となります。
ですので、肌をこすらず、できるだけ手で触らないように洗うのがポイントとなります。
正しい洗顔方法を身につけないと、大人になってからもニキビに悩まされるようになるよ
ニキビ肌の正しい洗顔方法
ニキビ肌の人の、基本的な洗顔の手順をご紹介します。
① 洗顔前にハンドソープなどで、手をキレイにする
「どうせ、洗顔フォームで手もキレイになるさ」などと思っていませんか?
手は雑菌のかたまり。手を洗わずに顔を洗うことは、アクネ菌を増やしてニキビの原因を作るようなものです。必ず、手を洗っておきましょう。
② 洗顔料をつける前に、ぬるま湯で軽く汚れを落とす
洗面器に、7割ぐらいぬるま湯を注ぎます。顔のほうを洗面器に近づけます。洗面器のぬるま湯を、手を使って、下からバシャバシャと顔にかけます。
こうすれば、直接手で顔をさわらずに、ほとんどの汚れを落とすことができます。
③ 洗顔料を手に取り、円を描くように顔になじませる
洗顔料を手に取り、なぞるように顔にのせてゆきます。手を顔に触れたか触れないかぐらいのやさしいタッチで、なぞります。ゴシゴシこすっては絶対にダメ!
わたしは普段、ビーグレンの『クレイウォッシュ』という洗顔フォームを使用しています。泡立たせずに、汚れや余分な皮脂だけを吸着する洗顔料です。
サリチル酸やグリコール酸のような強めの界面活性剤(かいめんかっせいざい)が入っていると、肌のバリア機能を壊してしまいます。肌への負担が少ない洗顔フォームを選ぶのが大事です。
公式の洗い方を見ると、とにかく優しくさわっていることがわかります。
別の洗顔フォームを使っている場合でも、肌を傷つけない洗顔方法は参考になります。
④ ぬるま湯で十分にすすぐ
ぬるま湯ですすぎます。髪の生え際など、すすぎ残しがないように気をつけます。このときも、手でこすってはいけません。
⑤ タオルで水分を吸い取る
洗いたてのタオルで、水分を取ります。ゴシゴシ顔をふくのではなく、やさしく顔に当てて、水分を吸い取るイメージです。
まとめ
いちばん外側の角質細胞は、お肌の水分をキープしてくれます。
酸化して炎症を起こさせてしまう皮脂だけを落とせるように、ゴシゴシ洗い過ぎないことがポイント。洗顔のときは、なるべく手で顔を触らないようにします。
サリチル酸やグリコール酸が含まれる洗顔フォームは、使わないほうがよいです。角質を溶かしてバリア機能を弱めてしまうと、大人になってもニキビのできやすい肌になってしまいます。