栄養補助食品として、手軽にエネルギー補給できる『カロリーメイト』。巷では、朝ごはんに『カロリーメイト』だけを食べるダイエットが紹介されています。
本当にダイエットに効果があるのでしょうか? 白いブツブツができるという噂は、本当なのでしょうか?
カロリーメイト フルーツ味の成分と栄養価
ここでは一例として、カロリーメイト フルーツ味、4本(80g)の成分と栄養価を示します。単位は、g(グラム)、mg(ミリグラム=0.001g)、㎍(マイクログラム=0.001mg)となります。
タンパク質 | 8.2g |
脂質 | 22.2g |
炭水化物 | 43.4g(糖質41.4g、食物繊維2g) |
食塩相当 | 0.79g |
カルシウム | 200mg |
鉄 | 2mg |
マグネシウム | 50mg |
リン | 80mg |
ビタミンA | 385㎍ |
ビタミンB1 | 0.6mg |
ビタミンB2 | 0.7mg |
ビタミンB6 | 0.65mg |
ビタミンB12 | 1.2㎍ |
ナイアシン | 6.5mg |
パントテン酸 | 2.4mg |
葉酸 | 120㎍ |
ビタミンC | 50mg |
ビタミンD | 2.8㎍ |
ビタミンE | 3.2mg |
成分や栄養素は、5つの味に大きな違いはありません。
カロリーメイトは、ブツブツや肌荒れの原因になる?
カロリーメイトには、5大栄養素(タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル)がすべて含まれています。しかし、たまに食べるぶんには良いですが、毎日食べるには問題があります。
カロリーメイト・フルーツ味の、原材料をみてみましょう。
小麦粉・マーガリン・砂糖・卵・レモンピール・アーモンド・グレープフルーツ・脱脂粉乳・小麦タンパク・でん粉・食塩など。
気になるのは、砂糖です。成分表を見てもわかる通り、糖質は、カロリーメイトの全成分の1/2を占めています。あきらかに多すぎる!!
糖質をとり過ぎると皮脂腺を刺激し、皮脂が過剰分泌されます。皮脂が毛穴に詰まってしまうと、ニキビの原因となります。
次に問題なのが、小麦粉です。
小麦粉には、「 アミロペクチンA 」というでん粉が含まれています。この成分には、血糖値を急激に上げる作用があります。血糖値が高い状態がつづくと、糖化(=体のこげ)や酸化(=体のさび)を招きます。糖化や酸化は、お肌のしみやシワ、たるみにつながります。
さらに、小麦粉には「グルテン」というたんぱく質が含まれます。グルテンは、腸や消化器官に炎症をもたらします。すると、腸がうまく働かなくなり、悪玉菌を多く出すようになります。これが、ニキビや肌荒れの原因となるのです。
白いブツブツができるというのは、ニキビがぽつぽつできるという意味だったのです。
砂糖と小麦粉。肌にとっての2つのNG成分を毎日とっていたら、とんでもない事になってしまうよ
カロリーメイトを食べると太る?
少しぐらい肌荒れしても痩せたい! そう考える人もいるかもしれません。では、カロリーメイトだけ食べて、ダイエットに効果があるのでしょうか?
カロリーメイトとおにぎりのカロリーを比較!
カロリーメイトひと箱400calとは、どれほどのカロリー量なのか? 他の食品と比較してみます。
比較してみると、定食を食べるよりはカロリーを抑えられるものの、決して低カロリーではないことがわかります。
糖質・脂質が多すぎる!
糖質はカラダを動かすエネルギー源ですが、とりすぎると脂肪に変わり、体内に蓄積されます。これに対し、タンパク質は体脂肪を燃焼しやすくしてくれます。
カロリーメイトの成分は、明らかに 糖質 >>>タンパク質 。
上手に痩せるためには、糖質の量を減らし、タンパク質の量を増やす必要があります。
また、カロリーメイトの主原料である小麦粉には、 「 グリアジン 」 という成分が含まれます。これは食欲を刺激する成分です。
カロリーメイト(4個入り)を食べていて、2個(ひと袋)でやめようと思ったけど、我慢できずに残りぜんぶ食べてしまった経験はありませんか? これは、グリアジンの作用で、もっともっと小麦粉を欲するようになるから。ダイエットには向きません。
まとめ
カロリーメイトだけ食べ続けると、砂糖や小麦粉の摂りすぎで、白いブツブツ(ニキビ)ができる恐れがあります。また、カロリーメイトの成分はあきらかに、糖質>タンパク質。ダイエットには不向きです。
カロリーメイトは、あくまで“補助”食品。たまに食べるぶんには美味しいですが、こればかり食べ続けるのは止めましょう。