わたしは、10代の頃から肌荒れに悩まされ続けてきました。さまざまなニキビ化粧品を試したり、食生活の改善にも取り組んできました。皮脂を増加させる白砂糖を控えるようになりました。
しかし、ニキビを減らす上でもっとも効果があったのは、小麦粉製品をやめたことでした。
小麦粉アレルギーで肌荒れになる?
2019年。TV番組「ザ!世界仰天ニュース」で、肌荒れに悩まされていたモデルさんの話題が取り上げられました。その女性は、小麦粉製品をやめたことで吹き出物が減ったといいます。彼女は、“小麦アレルギー”でした。
小麦粉に含まれるグルテン(=タンパク質の一種)を摂取すると、腸に炎症を起こしてしまう人がいます。
ところが、小麦粉アレルギーがあったとしても、多くの人は気づきません。実は、食物アレルギーには2つのパターンあります。
「即時型食物アレルギー」といって、食べたすぐ後にじんましんが出たり、嘔吐するタイプ。卵や牛乳、エビなどを食べると息苦しくなる人がいることは、よく知られています。
これとは別に、「遅延型食物アレルギー」といって、反応するまでに時間のかかるアレルギーもあります。小麦粉にアレルギーがあるのに自覚がない人は、この「遅延型食物アレルギー」の可能性があるのです。
グルテンフリーの効果と食事
タンパク質を食べ、野菜(ビタミンC)を摂り、肌に良い食生活を送っていると思っていた私。しかし、好きな食べ物をよくよく見返してみると、恐ろしい事実に気づきます。
毎日のように、小麦粉製品ばかり食べていたのです。もし、小麦粉に含まれるグルテンが肌荒れの原因だったとしたら・・・
そこで、小麦粉製品を食べない“グルテンフリー”の生活を試してみることにします。でも、グルテンフリー生活を徹底するのは、想像以上に大変でした。
カレー粉にも小麦は含まれているし、調味料にも含まれていることがあります。クッキーなど固形のお菓子も、たいてい小麦粉の加工食品です。
肌荒れ、老化、肥満、心臓病も小麦粉が引き金?
Dr.ウィリアム・デイビス著『小麦粉は食べるな!』という本には、さまざまな小麦粉の弊害が書かれています。肌荒れのみならず、老化・肥満にも小麦粉は影響すると言うのです。
- 小麦粉に含まれるグリアジンには食欲増進の作用があり、小麦粉製品を食べると太りやすい。
- 小麦粉製品を食べるとAGE(終末糖化産物)がたまりやすく、シワができやすい。
- パン生活が、トリグリセリド(中性脂肪)の値を増やす。
この本によれば、現代の小麦は品種改良によってタンパク質の構造が変わってしまった。にも関わらず、人体にどんな影響を与えるのか検証されないまま、製品化されているというのです。
ただし、デイビス博士の主張だけをうのみにするのも、短絡的です。医師の中には、胃や腸を鍛えれば小麦粉を食べても問題ない、という人もいらっしゃいます。
ただ、テニスのジョコビッチ選手のように、小麦粉を断ったことでパフォーマンスが上がった例もあります。彼の書籍『ジョコビッチの生まれ変わる食事』を読むと、生まれつき小麦粉成分の消化がうまくできない「グルテン不耐性」の人は、グルテンフリーで驚くほど生活が向上することがわかります。
グルテンフリーで肌荒れが減り、カラダの調子もよくなった!
グルテンフリー生活を続けて3週間。
わたしの肌は好転しました。大人ニキビは、明らかにできにくくなりました。
何より驚いたのは、慢性的な倦怠感・だるさが消えたことです。気持ちが晴れやかになり、何事にも前向きに取り組めるようになったのです。
私の肌荒れも、小麦粉アレルギーのせいかも・・・
そんなかたは、2~3週間グルテンフリー生活を試してみることをオススメします。小麦粉製品を一定期間減らすだけでも、効果を実感できる人はいると思います。