「ビタミン50個ぶん!」などと表示されている商品をみると、なんとなくお肌に良さそうに感じますよね?
ビタミンCはメラニン生成を抑え、コラーゲンと一緒にとると肌の弾力を高めてくれます。 それでは、『CCレモン』や『MACH』など、ビタミンCがたくさん含まれるジュースは、ニキビやニキビ跡に効果があるのでしょうか?
『CCレモン』や『MACH』は、ニキビをよくする効果は期待できない!
「ビタミン50個ぶん!」「ビタミン70個ぶん!」などと聞くと、お肌によいような気がします。しかし、実際は市販のジュースを飲んでも、美肌効果はほとんど期待できません。
吸収されないビタミンCは排泄される!
1日に摂取したほうが良いとされるビタミンCの量は、100ミリグラム(=18歳以上)。これに対して、『CCレモン』500mlに含まれている量は、1000㎎。
およそ10倍ものビタミンCが含まれていることになります。ところが、実際はこれだけの量を摂っても、人間のカラダは吸収できません。
余分なビタミンCは、排泄されてしまうのです。一度に大量にとっても、意味はないのです。
市販のジュースは、糖分のとり過ぎになってしまう!
『CCレモン』や『MACH』には、果糖ブドウ糖、砂糖 などが含まれています。商品の成分表では、“炭水化物”と表記されていることもあります。
(⇦ 炭水化物という表記がくせもの! これは、食物繊維+糖質。つまり、糖分なのです!)
500mlに砂糖が、約50g。
つまり、市販のジュースを飲むと、糖分のとり過ぎで逆にニキビの原因を作っていることになります。肌に良いなんて、とんでもない!!
ジュースに含まれるビタミンCに、栄養価はほぼない!
加えて、ジュースに含まれているビタミンCには致命的な欠点があります。実は、ビタミンCは極めて安定性のない成分で、熱や光に弱いんです。
料理をする人は、こう教えられます。
ビタミンCは失われやすいから、野菜を洗いすぎたり温めすぎてはダメよ!
ジュースは、加工の過程で安全のために熱処理されます。このとき、レモンやグレープフルーツが持つ栄養素はほとんど吹き飛んでしまいます。後から加えられたビタミンCは、酸化防止剤です。
味の劣化を防ぐために入れられた成分で、美容に役立つ“天然のビタミンC”とは性質が違うのです。
ビタミンCが多い飲み物
それでは、“天然のビタミンC”を多く摂取できる飲み物は、他にないのでしょうか?
ビタミンC含有量が圧倒的なのが、緑茶!
圧倒的にビタミンCを含んでいるのが、緑茶です。
緑茶のビタミンC含有量は、すべての食品の中でもトップクラス。ビタミンCは熱に弱いという欠点がありますが、自分で急須(きゅうす)からお茶を入れた場合は、溶け出したビタミンCも一緒に摂取することができます。
しかも、抗酸化作用のあるカテキンも含まれていますので、Wでニキビ跡対策になります
(⇦ カテキンは、シミ・そばかす・しわなどの原因となる活性酸素を抑えてくれる)
毎日のように飲んでいるジュースを緑茶に変えるだけで、驚くほど美容効果を発揮します。しかも経済的!!
美容ドリンクやサプリメントでなく、食材から直接とれ!
昨今は、ニキビ専用のビタミンCドリンクやサプリメントが販売されています。また、ビタミンCのパックなども話題になっています。
しかし、ビタミンCの分子は不安定で、熱や酸化に弱いのが特徴です。外部から取りこむのは、至難のワザです。高濃度のビタミンCがウリの美容液やパックが市販されていますが、こういった商品が本当に効果があるかは疑問が残ります。
これに対して、食事からのビタミンC吸収率は90%。直接、食事から摂ったほうが吸収されやすい成分なのです。
- 糖分を控える。
- 豚肉・納豆・卵(肌細胞の素となるたんぱく質)、緑黄色野菜(ニキビの炎症を抑えるビタミンC)を多めにとる。
- 食事の合間に、緑茶を飲む。
わたし自身、ニキビのために地獄の苦しみを味わってきたので、これだけは言えます。ちゃんと肌によい食事を摂ってください。お手軽に済ませて治るほど、ニキビは甘くないです。