わたしは、10年以上も大人ニキビに悩まされてきました。洗顔のやり方を変えても化粧水を変えても、いっこうに改善しませんでした。
これは、食生活が原因なのでは?
そう思って、毎日のように食べたり飲んだりしていたものを見直しました。その中で、大人ニキビの改善に役立ったのは、「加糖」や「微糖」の缶コーヒーをやめたことです。
コーヒーは大人ニキビの原因?カフェインや砂糖の弊害とは?
コーヒーと肌荒れを結びつけて考える人は少ないかもしれません。
しかし、肌が荒れるメカニズムを勉強すればするほど、「加糖」「微糖」の缶コーヒーを飲むのをやめて正解だったと確信しています。
睡眠不足、ストレスの原因となるカフェイン
コーヒーに含まれるカフェインをとり過ぎると、中枢神経が刺激されます。そうすると、人は軽い興奮状態になり、眠気がスッキリして神経過敏になります。
なかなか寝つけなくなり、ストレスを感じやすくなり、肌荒れの原因となります。こういったストレスを抑えるのに使われる成分が、ビタミンCやビタミンE、大豆製品に含まれるトリプトファンだからです。
美容のために効果があるビタミンCを、野菜などから摂取していたとします。ビタミンCにはニキビの炎症を抑える性質がありますが、コーヒーを飲んだ場合はストレス軽減に優先して使われることになります。
アルコールの毒性を弱める。ストレスの緩和。免疫力を高める。美白効果・・・
ビタミンCには、たくさんの働きがあります。しかし、複数の役割がある成分の場合、生命維持に関わる働きが優先されます。ビタミンCに美容効果を発揮してもらうには、なるべく他の役割を与えないようにする必要があるのです。
肌荒れの原因!皮脂の過剰分泌につながる砂糖
脂質や糖質を摂り過ぎると、ニキビの原因となる皮脂の分泌が増えます。実は、砂糖は腸内の悪玉菌の大・大・大好物です。
悪玉菌が増えると、汗や尿という形で体の外に老廃物を排出することになります。顔に出る老廃物の量が多ければ、それだけニキビができやすくなるのです。
缶コーヒーには、およそ角砂糖3個ぶんの砂糖が含まれています。とくにカフェオレには、なんと角砂糖10個ぶんもの糖類が含まれています。
砂糖は糖質の中でも、体内に吸収されやすい成分。
インスリンが分泌されやすく、そのインスリンが皮脂腺を刺激することから、ニキビの原因となる皮脂が分泌されやすくなります。
コーヒーの弊害? 利尿作用がニキビ肌改善を妨げてしまう!

たんぱく質や野菜など、肌にやさしい食べ物を摂ったとします。ところが、肌によい成分を体内に吸収していても、効果を発揮する前に体外に出されてしまったとしたら・・・
コーヒーの思わぬ副作用?肌によい美容成分を吸収前に排出してしまう?
茶色いシミ、凹凸型の改善を妨げているのが活性酸素です。ビタミンCには、この活性酸素を抑える抗酸化作用があります。ビタミンCを摂ると美肌によいのは、この抗酸化作用のためです。
ただし、ビタミンCはすぐに消化吸収されるわけではありません。血液の中でビタミンCの濃度が高まるのは、摂取してから2~3時間後といわれています。
ところが、食後すぐコーヒーを飲んでしまうと、利尿作用のためにせっかく食事で摂ったビタミンCもすぐに排出してしまいます。これでは、ビタミンCの美容効果を感じることはできません。
緑茶をコーヒーの代用に!
わたしがコーヒーをやめて、代わりに飲んだもの。それが緑茶でした。緑茶にはビタミンCが豊富に含まれ、抗酸化作用のあるカテキンも入っています。
食事と食事の間に緑茶を飲むことで、体内にビタミンCが留まっている時間を長くしよう、という考えのもとでした。
2か月経って、効果が出始めています。何より驚いたのが、皮脂の分泌量が抑えられること。
わたしは、頬やこめかみにニキビ跡が残っていました。毎年夏になると皮脂がテカって、ニキビ跡が浮き出るように見えていました。緑茶を習慣的に飲むことで、だいぶ抑えられるようになったのです。