ニキビが顔全体に出来ていると、辛いですよね? いっこくも早く、ツルツルのお肌を取り戻したい・・・そう思って、顔を洗うときにゴシゴシこすってはいませんか?
ニキビができやすい肌質のかたは、正しい洗顔方法を身につけないと、一生悩まされる可能性があります。
ニキビ洗顔のポイントは、やり過ぎないこと
わたし自身、中高生の頃は思春期ニキビに悩まされました。当時は知識もなく、強い洗顔フォームを使ってゴシゴシ洗ったりしていました。
しかし、これは間違いでした。ゴシゴシ洗いは、ニキビを悪化させるだけです。多くの人たちは、洗い過ぎているのです。
お湯をサッと流すだけで、汚れのほとんどは落ちる!
まず大前提として、私たちが外出して顔についたチリやホコリは、サッとお湯洗いするだけで大部分が落ちます。ニキビのあるなしに関わらず、本来は石けんや洗顔フォームを使わなくともよいのです。もともと人間の肌には、バリア機能が備わっているのですから。
わたし達を外界の汚れから守り、肌にうるおいを与えてくれるバリアの役目をするもの・・・それは、皮脂です。
ニキビの原因となる皮脂を、いかに上手に落とすか?
ところがニキビ肌の場合、本来ならわたし達を守ってくれるはずの皮脂が、悪さをしてしまいます。中学生・高校生のころは、特に新陳代謝(しんちんたいしゃ)が活発で、皮脂が作られやすい状態にあります。
ここで、ニキビが発生するメカニズムを確認しましょう。
① 肌のターンオーバーがうまくゆかなくなり、皮脂がよぶんに分泌(ぶんぴつ)される
② 皮脂が毛穴につまってしまう
③ 皮脂を栄養分にしている『アクネ菌』が繁殖して、炎症をおこす
つまり、ニキビ肌の人は、このよぶんな皮脂を落とす必要があるのです。
しかし、忘れてはいけないことがあります。それは、皮脂を落とし過ぎないこと。皮脂には、乾燥から肌を守るバリアの役目があるので、ある程度は必要なのです。
よく、あぶらとり紙で皮脂を落とす人を見かけます。でも、それはみずからバリアをはずして、肌を無防備にしていることと同じなのです。
ニキビ肌は、外界からの刺激に敏感になっている状態
加えて、ニキビができやすい肌というのは、外からの刺激に弱い状態です。顔をゴシゴシこすること、もっと言えば手で触ること自体、刺激となってしまいます。刺激を与えると、それは新しいニキビを発生させる原因となります。
ですので、肌をこすらず、できるだけ手で触らないように洗うのがポイントとなります。
ニキビ肌の正しい洗顔方法
ニキビ肌の人の、基本的な洗顔の手順をご紹介します。
① 洗顔前にハンドソープなどで、手をキレイにする
「どうせ、洗顔フォームで手もキレイになるさ」などと思っていませんか? 手は雑菌のかたまり。手を洗わずに顔を洗うことは、アクネ菌を増やしてニキビの原因を作るようなものです。
必ず、手を洗っておきましょう。
② 洗顔料をつける前に、ぬるま湯で軽く汚れを落とす
上で述べたように、ぬるま湯で洗うだけでも、ほとんどの汚れは落ちます。ポイントは、できるだけ直接手を触れないこと。
洗面器に、7割ぐらいぬるま湯を注ぎます。顔のほうを洗面器に近づけます。洗面器のぬるま湯を、手を使って、下からバシャバシャと顔にかけます。
こうすれば、直接手で顔をさわらずに、汚れを落とすことができます。
③ 洗顔料を手に取り、円を描くように顔になじませる
洗顔料を手に取り、なぞるように顔にのせてゆきます。手を顔に触れたか触れないかぐらいのやさしいタッチで、なぞります。ゴシゴシこすっては絶対にダメ!
わたしは普段、ビーグレンの『クレイウォッシュ』という洗顔フォームを使用しています。泡立たせずに、汚れや余分な皮脂だけを吸着する洗顔料です。数年単位で使う場合、肌への負担が少ないことは大きなポイントです。公式の洗い方を見ると、とにかく優しくさわっていることがわかります。

別の洗顔フォームを使っている場合でも、肌を傷つけない洗顔方法は参考になります。
④ ぬるま湯で十分にすすぐ
ぬるま湯ですすぎます。髪の生え際など、すすぎ残しがないように気をつけます。このときも、手でこすってはいけません。
⑤ タオルで水分を吸い取る
洗いたてのタオルで、水分を取ります。ゴシゴシ顔をふくのではなく、やさしく顔に当てて、水分を吸い取るイメージです。